街のなかに出て行く

街のなかに出て行

街との関係の転機は00年12月でした。軽貨物の運送業をしている越谷さんは、NPOの輸送サービス(リフトカーサービス)をしていました。
越谷さんは中心商店街に高齢者も来やすいようにと考え、“お買い物宅配”を企画しました。これはバスで来た高齢者が重い買い物の荷物をもって帰らなくてもいいように、300円でその日のうちに市内宅配するというアイディアです。

ところが12月はお歳暮などで越谷さんの会社の人手が足りません。
市役所の「障害者の日パネル展」に来た越谷さんは、そばにいた狭間さんと話してみると、狭間さんは高校の後輩だったのです。
当時、越谷さんには精神障害者がどんな障害かよくわかりませんでした。知的障害なのだろうか?ともかく狭間さんは人当たりはいい。

車の運転もできるらしい。それに何といっても高校の後輩。「狭間君、手伝ってくれないかな」と越谷さんは声をかけました。
「もちろん手伝いますよ!」と何事にも断れない狭間さんは後先考えずにこたえました。
それで、SAN Netが手伝うことになったのです。