私は、神様というのは、人々が目に見えないモノを考えた結果、だと思っています。
例えば、昔の人にとって、雨が降ったり風が吹いたりするのも、作物が実ったりするのも、目に見えない力だったと思うのです。日本神話のアマテラスも、キリスト教のイエス様も、仏教のお釈迦様も、見えない力がどこから来るのか、そんな事を人々が考えた結果だというように思います。日本には、病気を広める神様も伝えられています。病気にならないように、その神様に祈って、遠ざかってもらうのだそうです。
科学も医学も発達していない時代、自分達にいい事があるように、災いが降り掛からないようにするには、神様に祈るしか無かった部分もあったのではと思います。
私は神様というモノの存在は否定しませんが、どうやっても目には見えないモノなのではないか、そう思います。神様の本体は目に見えないモノ。そんな気がするので。
日本の民間信仰の神様は、祟るとひどいけどご利益ははっきりしたもの、というのが多いそうです。
例えば、かまどの神様、という台所を守る神様がいます。その神様は、言ってしまえば綺麗好きの神様で、台所を粗末に扱うとひどく祟るそうですが、台所を綺麗にしておくと、子供や健康を守ってくれるそうです。
以前流行した歌でもあった、トイレの神様も伝えられていて、その神様も同様に、トイレを大事にすると健康を守ってくれる、というのがあります。
昔は、生活をする事、それ自体が神様との作法を守る事に繋がっていたようです。
今でも台所やトイレを粗末にすると、健康にあまりよくないですが、昔の人はそれを神様に置き換えて、生活をちゃんとするように、自分を律していたのかもしれません。
私もなかなか台所やトイレの掃除をしませんが、久方ぶりに掃除をしたりすると、ちょっと気持ちがすっきりします。掃除をしよう、という思考に至るまでが長いですが。
家族や大事な人が具合を悪くしたりした時に、私がこうしなかったからかな、ああしなかったからかな、と思うのは嫌なので、私は、神様…目に見えないモノに手を合わせたいし、出来れば掃除もちゃんとしたいと思っている今日この頃です。
(kosuzume)